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イベントレポート

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2014年1月21日(火)19:00~21:00

杏仁 美友(きょうにん みゆ) / 漢方&薬膳アドバイザー

実生活で役立つ!薬膳入門

「薬膳っていったいどんなもの?」「普通の料理と何が違うの?」など、薬膳をよく知らない人にとってたくさんある疑問。2014年初めてのLichtpuntjeセミナーはそんな疑問を解消する、薬膳入門セミナーを開催。薬膳の基礎知識はもちろん、自分の体質を知ったり食材を選ぶときのヒントになる舌診(舌でみるカンタン体質チェック)や、冬の養生法についてもご紹介いただいた。

うなぎもクラムチャウダーもおせち料理もすべて「薬膳」

2014年第1回目のセミナーは、杏仁美友氏の『実生活で役立つ!薬膳入門』。食や健康への関心の高さを示すものか、会場はほぼ定員に達する数の参加者で埋め尽くされた。
セミナーの内容は以下の3項目。まずはタイトル通り、薬膳とはどういったものかをわかりやすくレクチャーする「薬膳入門」。そして舌を見て健康状態を診る「舌チェック(舌診)」。最後は季節に合わせての「冬の養生法と薬膳茶」。休憩時間には講師お気に入りのなつめ茶が配られ、和やかな雰囲気の中で会は進行した。
「私は杏仁豆腐が好きで杏仁をペンネームにしてしまったんです」と杏仁氏。現在の仕事を始めたきっかけは、漢方と食養生で慢性的な体調の不調を治した自身の体験にあったという。そこから漢方や薬膳に興味を抱き、国際中医師、中医薬膳師の資格を取り、現在は薬膳に関するアドバイザーとして講演会、料理教室、テレビ、雑誌などで幅広く活躍している。
「薬膳とは、中医学の理論で作るオーダーメイドの食事のことです。その人の体質や季節に合った物をとることがとても大切です」
薬膳レストランが増えてきた東京ではイメージが変わりつつあるが、「薬膳」というと、いまだに「まずい」、「薬臭いのでは」といった誤解を持たれているのが現状。しかし、実際の薬膳はそういうものではない。野菜や穀物はもちろん、肉や魚も食べる。目的は「体のひずみを整え、いつまでも元気で長生きすること」。そのために、日々、自分の体質や季節に合った食材を食べる。アンチエイジング的な発想の食事と考えてもいいだろう。
一例を挙げるなら「うなぎ」。うなぎを梅雨や夏に食べるのは、「湿気を取って元気をつけてくれるから」だ。それにかける山椒は食欲を増進してくれるもの。一緒に摂ると「相乗効果で夏バテ防止」になる。
アサリやハマグリなど二枚貝で作るクラムチャウダーも立派な薬膳だ。クラムチャウダーに使う貝類には精神を安定させる作用がある。ぐっすりと眠りたいときなどにはおすすめの一品だ。杏仁氏の好きな杏仁豆腐の原料は杏子の種。これは気管支に良く、咳や喉に効用がある。お正月のおせち料理は「生命力を養い、足腰を強くする」。緑茶などの煎茶は「身近な薬膳」。口の乾きを癒し、体内にこもった熱を取ってくれる。ただし、熱を冷ますので冷え性の人には向いていない。冷え性を持っている人が冬に冷たい緑茶を飲むと、「すぐにおなかをこわしてしまいます」。こんなふうに、薬膳では一つひとつの食材に「個性」や「効能」がある。どの薬膳が自分に合っているのか、食べる前に自分の体質を知っておく必要がある。

簡単便利な「舌診チェック」で自分の体質を知る

そこで体質を知るのに便利なのが「舌診チェック」だ。舌は「気血の通り道の経路によって臓腑と結びついている」。舌を診ることで五臓六腑のすべての変化がわかるという。
例えば、舌の左右の縁は「肝臓」につながっている。色が赤いのは肝機能が不調だという印。イライラしていたり、自律神経系にトラブルを抱えている人はこの部分にそれが表われる。舌の先の部分は「心」と「肺」。循環器系や呼吸器系の不調だけでなく、不眠や、皮膚、鼻の炎症などがある場合はこの舌先が赤くなる。一方、消化機能の状態を知りたいときは舌の中央に注目。ここが白いのは胃腸が冷えている証拠だ。食欲不振や消化器系の病気にかかっている人はこの部分が白い。そして要注意なのが舌の奥。表面が黒いと腎臓、生殖器系、ホルモン内分泌系などに異常がある。重い病気の可能性も否定できないので、病院に行った方がいいだろう。
以上は五臓六腑にまつわる話。もう少し簡単に、日々の健康状態や自分の体質を知るには、舌の形や全体の色などに着目する。
「元気がないときの舌は血行が緩慢でだらっとした感じになります。舌が大きかったり、肉厚で腫れぼったかったり、歯型があったりする場合は、水分代謝が悪く疲れ気味だということです。こういう人はけっこう多いですね」
また、痩せて薄い舌や、亀裂が入った舌は「血や水分が不足している」。舌先や縁に赤い点が見えるときは「熱がある」ことを示している。全体的に白っぽい舌は「体を動かす原動力である気や血の不足、寒がり」を表わし、赤っぽい舌は「火照りや熱」を教えてくれる。赤紫色は「血行不良」。この場合は「舌下静脈が太く浮き出ることもある」という。舌の表面に浮いている「苔」は、白は「寒がりや風邪のひきはじめ」、黄色だと「高熱や暑がり、食べ過ぎ」、黒だと「病邪が盛ん、もしくは抗生剤を長期使用している」ことを告げている。また苔が剥がれている人は、「栄養不足で、消化機能や免疫力が低下している」と診断される。いずれにしても、鏡の前で舌を出してみれば瞬時にチェックできるものばかり。毛細血管が張り巡らされ、新陳代謝が活発な舌の状態は毎日のように変わるもの。薬膳で健康状態の改善をはかれば、その効果も確認しやすいはずだ。

冬に適した、「体をあたためてくれる」食材

休憩時間にはなつめ茶を配布。なつめ茶は「おなかを温めてくれて疲労回復や貧血に良く、消化機能を促進してくれる」という優れものだ。杏仁氏はこれをいつも魔法瓶に入れて持ち歩いているという。作り方は簡単。10粒ほどのなつめを半分に切ってお湯を注ぐ。すると2~3時間で飲み頃になる。
後半は「冬の養生法」。寒くて乾燥している冬。この時期は冷えに弱い「腎臓」を意識し、体を温めるものを摂取する。おすすめは羊肉にエビ、ニラ、クルミ、八角、日本酒や紹興酒などの米からつくられた酒、冬中夏草、杜仲、鹿茸(鹿の角)などだ。鶏肉やカボチャ、生姜、胡椒、唐辛子なども体を温めてくれる。逆に体を冷やしてしまうのが、もやしやビール、珈琲。意外なことに大根やごぼうも体を冷やす。こうした知識を持っていると持っていないとでは大違いだ。
質疑応答では「乳製品は?」「柑橘類は?」「目の疲れには?」と質問が続出。乳製品は「体を潤す」。柑橘類は「実はからだを冷やすけれど皮はあたためてくれる」。ドライアイなどの対策には「飲む目薬」と呼ばれているクコが最適だという。
普段は薬膳学校も運営している杏仁氏。「夢」は「銀座に店舗やレストラン、鍼灸院などが入った薬膳ビルを建てること」だ。
「最上階はバーにして、飲めば飲むほど体にいいお酒とかを置いてみたいですね」

講師紹介

杏仁 美友(きょうにん みゆ)
杏仁 美友(きょうにん みゆ)
漢方&薬膳アドバイザー
一般社団法人薬膳コンシェルジュ協会代表理事。国際中医師、中医薬膳師。漢方や薬膳で自身の体調不良が改善したことをきっかけに、本格的にこの分野を学びはじめる。レストランの薬膳メニュー監修、商品開発、企業の講演会、料理教室開催などのほか、テレビや雑誌などでも幅広く活動中。2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、薬膳の資格取得講座の運営にも力を注いでいる。著書に「薬膳美人」(マガジンハウス)、「薬膳ごはん」(大和書房)、「23時からの『薬膳』遅ごはん」(祥伝社)、監修書に「漢方をはじめよう」(成美堂出版)などがある。

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