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イベントレポート

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2014年7月5日(土)13:30~15:00

SUGEE(ズギ) / ボーカル&ジャンベ(The ARTH/ NXS)、熱帯植物の栽培と空間コーディネーター、自由大学旅学教授

「サボテン&多肉植物寄せ植え」教室

熱帯の乾燥地域に適応し植物の中でも最も進化した形だと言われている多肉植物は、都市空間の中でも適応できるインテリアプランツとしても近年注目されてきている。その中には日当たりがあまりなくても育つものや、夜間に酸素を出すもの、マイナスイオンを放出するものなど、癒しの効果があるものも少なくない。多肉植物はその形のユニークさとともに都市に生きる者に癒しと喜びを提供し、まさに植物と共に暮らす夢を実現させてくれる。今回のLichtpuntjeワークショップでは、音と植栽空間コーディネーターとして活動されているSUGEE氏をお迎えし、「サボテン&多肉植物寄せ植え」教室を開催。一人ひとりお好きな鉢をお持ちいただき、世界でたったひとつしかないサボテン&多肉植物の寄せ植えを作った。

厳しい環境に適応した多肉植物は「新しい植物の形」

講師のSUGEE氏は「音と植栽空間コーディネーター」であると同時に、群馬県の館林市にある『サボテン相談室』のプロデューサーでもある。8棟の温室では世界中から集めた約800種類の多肉植物を栽培。今回のセミナーではその中からビギナーにも育てやすい品種を用意。15名の参加者に寄せ植えを体験してもらった。
SUGEE氏が多肉植物に「ハマった」きっかけは「旅」。大学で文化人類学を学んでいたこともあり、学生時代から「勉強を名目に旅行ばかりしていました」。アフリカや南米、東南アジアなど海外を旅行するうちに、やがて関心の目はそこに生息する多肉植物へと注がれるようになったという。
「多肉植物というのは、実は植物の中でも新しい種類。ユリ科だったり、ヒアシンス科だったり、キク科だったりと、さまざまな植物が水のない土地などで生き残るために進化したものなんです」
メキシコのような乾燥した土地では雨期は1年に1か月ほどしかない。そこに生息する植物はその1か月で吸い上げた水で1年間生活する。
「形もおもしろいし、それぞれが受粉の媒介となる虫や動物を呼ぶ工夫をしている。そして何よりも美しいんです。たとえばキューバやジャマイカにあるメロカクタスという大きなサボテンは、花は地味だけど、そのかわりにオレンジ色の台座を伸ばしています。すごく生命力に溢れているし、必死になって環境に適応している。見ていて感動します」
多肉植物が生まれたのは約200万年前。これは人類の歴史とも重なる。どこか人間とリンクしているのが多肉植物だ。そして、こうした植物に触れることは「癒し」にもなる。
SUGEE氏がとくに好きなのは受粉と交配。
「自分でも花と花を結びあわせて新しいエケベリアを作ったりしています」
『サボテン相談室』の温室の中の多肉植物も、季節がくると「パアーッと花が咲きます」。そこへ受粉の媒介をしてくれる虫がやってくる。また自分たちでも筆を使って交配をさせる。落ちた葉やカットした葉も、3週間も干しておけば根が生えてくる。厳しい環境に適応するために独自の進化を遂げ、「生きたアート」とも表現される多肉植物に携わることは、「何か大きなものにつながっている」と実感させてくれるという。

ポイントは「原産地や性質が同じものを選ぶ」こと

「今日みなさんに作っていただく寄せ植えも環境がいいと花を咲かせて自家受粉するはずです。なかには雄しべと雌しべで種を作る植物などもありますし、『むかご』のように葉っぱに小型の肉塊をいっぱいつけて、それが地面に落ちることで繁殖する植物もあります」
寄せ植え用に用意されたさまざまな多肉植物は、いずれも小さいものばかりだが、そこに秘めている生命力は溢れんばかり。好きになればなるほど心を激しく揺さぶられる。
「いろいろな思いを我々にもたらしてくれる植物ですので、ぜひ今日は自分の気に入ったものを作って可愛がってください」
寄せ植え教室は、それぞれが持ち寄った鉢に土を入れるところからスタート。まずは根腐れ防止用の珪酸塩白土を底に薄く敷く。多肉植物に関わらず、植物を育てるときは、水と養分を循環させ、根腐れを起こさないために、底に穴が空いた鉢を使用するのが基本。ただし、この珪酸塩白土を敷けば穴のないカップやグラスなどでもかなりの確率で根腐れが防げる。それと大切なのは「原産地や性質が一緒の植物を入れること」。アフリカの土はアルカリ性でアメリカ大陸は酸性だからだ。南アフリカ産のハオルチアなどを育てるときは、当然養土はアルカリ性のものを使う。しかし、もしここで鉢の底の穴を塞ぐのに紙を用いたりすると土が酸性に変わってしまう。アルカリ性を保持するには「陶器の欠片などが確実」。もし酸性になってしまったときは、「石灰を少し入れるとアルカリ性に戻る」。こうした知識がひとつあるかないかで、花が咲かなかったり根が出なかったりするから要注意だ。また植物によっては日当りや水を好むものとそうでないものがあったりする。相性が悪いもの同士を一緒にすると、結局はどちらかが枯れてしまう。寄せ植え作りはまず土から。ホームセンターなどに行くと、サボテン用の土がよく売られているが、そういったものは質がまちまちなので専門店で相談して買うのが無難だ。

環境がよければ「花が咲く」

この日は『サボテン相談室』で作った養土を使用。土を鉢に入れたところで、持って来た多肉植物を配布。思い入れをもって育ててもらうために、参加者にはそれぞれ気に入ったものを自分で選んでもらった。
ずらりと並んだカット苗は大小100個以上。参加者1名につき、大3つ、小3~4つ、計7つといったところ。寄せ植えのコツは「メインになる大きなものを選んで、それを中心に置き場所を決めて土を少しかける」。そのうえで「小さいものを植え込んでいってバランスをとっていく」。カット苗を差し込むときは土に穴を少し開けてそこに置く。すると根が張りやすくなる。
講師の指導はアドバイス程度。「みなさん、色味とバランスといい、なかなか良いですね」とSUGEE氏の言うとおり、どの鉢もかわいく仕上がっていく。文字通りブロンズ色の葉を持っているブロンズ姫、数珠星、ハルモエ、イエローフンバート、クラッスラー……。ここで植えられる苗はすべて花が咲く。花が咲くか咲かないかは、環境がいいかどうかのバロメーターとなる。
「鉢植えを置く場所は風通しと日当りのいい場所に。直射日光は日焼けをするので、窓際に置くときはレースのカーテン越しに日を当てるといいでしょう」
植物は「西日よりは朝日が好き」。そういう意味で理想なのは東向きの場所。気になる水やりは「底に穴があるなら月に3、4回、ないものは月に1、2回」で十分。あげるときは「土が湿るくらいたっぷりあげること」。休眠期の真冬と真夏は根腐れの可能性があるので水はやらない。のびてきてカットするときはハサミを熱して殺菌処理をする。
参加者全員の寄せ植えが終わったところで、作品を並べて記念撮影。最後はLichtpuntje恒例の講師の「夢」。
「アフリカのバオバブみたいにシンボルツリーのあるところには人が集まって和みますよね。共生というか、植物の仕事を介してそういう現場に関わっていきたいと思います」

講師紹介

SUGEE(ズギ)
SUGEE(ズギ)
ボーカル&ジャンベ(The ARTH/ NXS)、熱帯植物の栽培と空間コーディネーター、自由大学旅学教授
沖縄、東南アジア、中南米、シルクロード、西アフリカなど世界各地への旅を経て、ボーカリスト、植物による空間コーディネーターとしての道を切り拓く。2010年にリリースした自身のバンド“The ARTH”の1stアルバム“CHOCOLATE OCEAN”はルーツミュージックにエレクトロニクスが融合した革新的なサウンドとして各メディアが絶賛、2012年7月には「フジロックフェスティバル2012木道亭」に出演。青山CAYにて月一で開催している“豊月祭”など、音と植栽空間を通して主に都市に生きる人々への癒しと喜びを提供することをライフワークとしている。

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