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イベントレポート

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2014年11月20日(木)19:00~21:00

浅田 顕(あさだ あきら) / エキップアサダ監督・会社経営者

フランス仕込みの自転車Samurai
浅田顕の海外サイクリング指南

自転車レースの頂点であるツール・ド・フランスに挑む日本チーム「エキップアサダ」監督の浅田顕氏。自身の競技生活を含めて、1989年から25年に渡って世界各地を転戦してきた浅田氏に、海外の自転車事情をうかがうとともに、世界各地の街を走る際のノウハウをプロの視点で解説いただいた。

サイクリングからレース、そしてふたたびサイクリングへ

自転車競技の世界で生きてきた浅田顕氏。今回のセミナーでは、ロードレースそのものからは少し離れ、フランスを中心としたヨーロッパでの「海外サイクリング」についてお話しいただいた。それというのも「サイクリング」は自転車乗りとしての浅田氏にとっては原点といえるもの。自転車と深く親しむようになった中学生の頃は「自転車に乗ってどこまで遠くに行けるか、そういう遊びをしていた」という。
「今日は八王子まで走ろうだとか、あの峠に登ってコーヒーを沸かそうだとか、遠出の道具として自転車を楽しんでいました」
サイクリングには走ること自体の気持ち良さに加え、目的地まで走ったときの「達成感」がある。これが気持ちよかった。それがやがて深みを増すように「タイヤやサドルを交換してチューンナップを楽しむようになっていた」。そんなときに出会ったのが、テレビの特番で見た『ツール・ド・フランス』。世界最高峰のロードレースは中学生だった浅田氏を虜にした。
「ロードレースってなんて苛酷でかっこいいんだろうって。見た瞬間、自分もこれがやりたいと思いました」
いてもたってもいられずに、ロードバイクに詳しい学校の先生に相談した。そこからはロードレース人生。実業団に所属し、気が付いたらフランスに渡り、レース漬けの人生を辿った。現役引退後は指導者として活動。今も日本人チームでの『ツール・ド・フランス』参戦を目指して忙しく日々を重ねている浅田氏だが、最近になってその原点であるサイクリングの素晴らしさを顧みるようになったという。

多くの人にすすめたい「海外サイクリング」

モニターに映されたスライドは、今年の7月にサイクリングをした際のフランスの景色。一面のひまわり畑は、自らが率いる『エキップアサダ』の拠点があるオートリーヴ市近郊のものだ。「北海道の美瑛の10倍はある」というパッチワークの丘。ゆるやかなアップダウンがつづく農道をサイクリングするのは「本当に気持ちがよかった」。
「フランスには、こんなふうに何を犠牲にしてでも来て良かった、と思える場所がたくさんあるんです」
サイクリングは、もちろん日本でもできる。とくに地方に出れば走っていて気持ちのいい場所は多い。暦によって季節感を感じることができるのも日本のいいところだ。反面、街は信号だらけ、道幅が狭い、自転車道が整備されていない、交通量が多いなど、自転車で走りにくいのもまた事実。それに比べるとヨーロッパの道路は走りやすく、美しい街並みがたくさんある。人々の自転車に対する理解も深い。これが海外サイクリングをすすめる理由だ。
ただし、海外で走るには「煩わしさがあるのも事実」。ここでは「パスポート&ビザ」や「航空券選び」、「海外旅行保険」、「両替」、「自転車輸送と梱包」、「レンタカー」、「走行上の注意」、「サイクリングでの食事」、「防犯対策」など、具体的かつ実践的な海外サイクリングのポイントを紹介。普通の海外旅行と比べてどこに注意を払うべきか、浅田氏の体験をもとに「指南」してもらった。以下はその要約だ。

準備は「自転車」を最優先に

①パスポート&ビザ:ヨーロッパはビザが不要。国によってパスポートの有効期限が6か月以上ないと入国できないので注意が必要。

②航空券選び:ロストバゲージ(荷物の紛失)を防ぐために、できる限り直行便か、乗り継ぎ回数の少ない便を選ぶこと。自転車の預かり賃も航空会社によって差がある。機内サービスよりも優先すべきは「自転車の輸送」。そこを第一に航空会社は選びたい。

③海外旅行保険:これも「自転車」を優先。自転車も最近は「危険を伴うスポーツ」扱いされて保険の適用外になることがある。加入の際はよく確認すること。また盗難などにあった際の補償には購入金額を証明するものが必要なので領収書などは日頃から大切に保管しておく。現地でトラブルに遭った際、とくに都市部以外の場所では保険会社の日本語オペレーターが頼りになる。サポート体制のしっかりした保険に加入しておきたい。

④両替:ユーロの両替でレートがいいのは日本の空港内の銀行や両替所。レートが銀行によって違うので、3か所くらいは見比べてから両替するのが賢い。

⑤自転車輸送と梱包:最近流行のカーボンフレームは自転車の素材としては最高だが、輸送の際には衝撃で壊れやすい。薄い輪行袋は避け、クッション材の入った袋を使うこと。箱タイプの物は丈夫だが到着後のタクシー利用の際などに邪魔になる。梱包の際は、クランクやリヤディレーラー(外装変速機)は外し、重量オーバーによる超過料金を避けるためにも余計なものは入れないでおく。スペアエンド金具も用意しておくと重宝する。

⑥レンタカー:レンタカーを借りるには国際免許証の他に日本の運転免許証とデポジット用のクレジットカードが必要。ヨーロッパのレンタカーは走行距離によって料金が変わる。料金設定や保証内容をよく確認すること。

⑦走行上の注意:いちばん気を付けたいのは、右側通行である点(イギリスを除く)。またヨーロッパでは一般道でも車は時速90キロから100キロほどで走るのが当たり前。交差点で曲がるときは左方から来る車に注意してほしい。夜間の走行はNG。山道でもガードレールがないので転落の危険性が高い。寒暖の差もはげしいので防寒対策は万全に。

⑧サイクリングでの食事:日本と違って沿道にコンビニなどの便利な店はない。また商店の大半は日曜祝日は休業している。「安くておいしい」のは国道沿いなどでよく見かけるトラック向けのドライブイン。

⑨防犯対策:ヨーロッパでは、鍵をかけずに自転車から目を離すことは「持って行ってください」と言っているようなもの。くれぐれも注意したい。

セミナーの最後は『エキップアサダ』の欧州拠点である南仏トゥールーズ近郊のオートリーヴ市と、ロングライドイベントの『LA LAPEBIE』を紹介。最適なトレーニング環境で『ツール・ド・フランス』参加を目指す浅田氏にその「夢」をお尋ねした。
「やはり夢は日本のチームで『ツール・ド・フランス』に出ること。2020年の東京オリンピックの年には活躍していたいですね」

講師紹介

浅田 顕(あさだ あきら)
浅田 顕(あさだ あきら)
エキップアサダ監督・会社経営者
高校卒業後、ブリヂストンサイクルに入社し、実業団選手として自転車競技部(現チームブリヂストン・アンカー)に所属。1989年に退社し渡仏。1990年に栃木県宇都宮市での世界選手権ロードレース開催を機に国内プロ登録。世界選手権では棄権に終わったものの、全日本プロ選手権で優勝を果たす。1992年からは欧州プロチームと契約。1994年にはパリ~ツール完走を果たす。1995年引退。1996年、監督としてチームブリヂストン・アンカーに復帰。欧州UCIレース優勝者やオリンピック代表を輩出する。2006年に独立してチームバン・サイクリング、翌年にエキップアサダを設立。

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