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イベントレポート

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2015年5月28日(木)19:00~21:00

高橋 祐人 (たかはし ひろと) / 株式会社内田洋行 広報室 担当部長

3Dプリンタ・エヴァンジェリストが語る 触れて理解する3Dプリンタ超入門

メイカーズムーブメントの到来により、3Dプリンタを使ってものづくりをしている人が多く誕生しています。しかし、3Dプリンタについては知らない事が多くあると思います。たとえば3Dプリンタはいつ頃登場したのか?またどのような機種があり、いくらくらいで買えるのか?実際に3Dプリンタでは何を作ることができるのか?誰でも簡単に作ることができるのか?といった3Dプリンタへの疑問を高橋氏に解説していただきました。後半からは「3Dプリンタのある未来」と題して参加者全員でワークショップを開催。3Dプリンタの実機デモを交えて、参加者の創造力のリミットを外してふくらまし、素晴らしい未来を創造する機会となった。

「3Dプリンタ」とは何か?

2012年あたりから日本でも話題になっている3Dプリンタ。いったい3Dプリンタとはどんなものなのか。それを使って何ができるのか。このセミナーでは3Dプリンタの「エヴァンジェリスト=伝道者」である高橋祐人氏にご登壇いただき、3Dプリンタの持つ可能性に迫ってみた。

元々はIT系のハードウェアエンジニア。現在は内田洋行広報室に勤務という高橋氏。本業では「3Dプリンタとは関係のない仕事をしている」という。その自分がなぜ3Dプリンタのエヴァンジェリストをしているのか。答は「おもしろいから」。アメリカではオバマ大統領の政策のもと、小学校にまで普及している3Dプリンタ。一方、日本市場はといえば、話題にはなっているものの「さっぱり」といった状態がつづいている。それでも「時代の流れから言うと、アメリカで流行ったものは必ず日本にも入って来ます」。

「そのときに日本が立ち遅れないように今のうちに普及に努めておきたい。そういう思いもあってこのようなセミナーを開かせていただいているんですね」

セミナーで対象としているのは、今回のセミナーもそうであるように「3Dプリンタを見るのも触れるのもはじめて」といった人が大半。大人だけでなく小学生のみを対象とした放課後学級でのワークショップを開いたりもしている。

そもそも3Dプリンタは何なのか。簡単に言うと「パソコンの画面の中にあるデジタルデータを手に触れられる形にする唯一の機械」。一般の人たちの耳に入ったのはここ2年程前から。最新の技術のように感じられるが、実はその歴史は1980年代からと古い。最初に3Dプリンタを考案したのは実は日本人だった。しかし特許取得をアメリカ人に先を越されたため、現在ではアメリカを中心とした市場になっている。ここ最近になって急速に広まったのは、その特許が切れて独占状態にあった生産が「フリー」になったため。現在ではストラタシス社と3Dシステムズ社という大手2社をはじめとした、大小さまざまなメーカーが製品を開発、販売している。日本の経済産業省の予測では2020年には1兆円産業に成長するといわれている。本場のアメリカではもっと大きく、2兆1,400億円程になると言われている。しかし、国内を見渡すとそれほど売れていないのが現状。2014年で出荷台数は6,200台(矢野経済研究所調べ)。話題性の割にはいまひとつといった印象は否めない。

普及の鍵は「3Dプリンタで何を作るか」

光造形、インクジェット方式、粉末焼結造形、熱溶融積層造形など、さまざまな種類がある3Dプリンタ。共通しているのはコンピューターで作成したデジタルデータを立体物にする点だ。使用するソフトウェアは3D CAD。これとプリンタを使えば「普通の機械や鋳型では造りにくい3次元構造的に複雑なものができる」。

「3D CAD」いうと、よく受けるのが「私でもできますか」という質問。以前は習熟が必要だった3D CADだが、現在は「パワーポイントで円や四角が描ければ誰でもできる」という。実際にモデリングの画面を見せてもらうと、3Dの造形をつくるのは実に簡単。狙った箇所をなぞって引っ張ったり動かしたりしているうちに好きな形を造ることができる。大きさも入力したサイズのものができる。あとは3Dプリンタで出力するだけ。ソフトウェア自体はフリーウェアのソフトがたくさん出ているし、挑戦するのにハードルはほとんどない。それでも「面倒」と感じる人は「メーカーのホームページなどで“有りモノ”を拾ってくるといい」という。3Dプリンタのメーカーのウェブサイトにはたくさんの作例が公開されている。もしそこに欲しい物があったらそれをダウンロードして使えばいい。

それではどうして3Dプリンタは思いのほか普及していないのか。

「すごいのはわかる。だけどいざ自分で買った場合、何を作ればいいのだろうと、それを見つけることができない人が多いんですね」

高橋氏の場合は、自分が持っている溶融積層型の3Dプリンタで作るのは、趣味の自転車のプラスチック部品や机まわりの小物類、身の回りであったらいいなと思うものは何でも。

3Dプリンタで作れるものは幅広い、金属が材料として使える3Dプリンタだと、自転車のフレームや楽器、工具などを造ることができるし、中国の企業は大型3Dプリンタを用いてコンクリート製の家やアパートを建てているという。チョコレートやパスタなどの食品も対応した3Dプリンタなら作ることができる。バイオ分野でもラットの肝臓を作りだすなど使える先を増やしている。アディダスでは3Dプリンタを導入したことでプロトタイプの試作にかかる時間が大幅に短縮され、人件費のコストにもつながった。GEでは航空機エンジンの部品を製造するのに3Dプリンタを採用。2020年には航空機エンジンの10万パーツを3Dプリンタで作る予定となっている。これがフォードとなると「社員1人に1台、無理矢理配っている」ともいう。

「とにかく使え、ということですね。ゆくゆくは車の修理もオーナーが3Dプリンタで部品を作って自分で修理をするという時代になるかもしれません」

実際、3Dプリンタは「慣れ」が大切。何度も失敗を重ねるうちに欲しい物がつくれるようになっていくという。こういう点、優れているのは子ども。小学生相手のセミナーなどでは「子どもたちは5分くらいレクチャーすると、あとは自分のやりたい方法を見つけてがんがん作っていく」という。

もしも一家に1台、3Dプリンタがあったら……

後半はワークショップ。「一家に1台3Dプリンタが普及したらどうなるか」、4つのグループに分かれて「3Dプリンタがある未来は○○が○○になる」という答を出してもらった。考え出された「未来」は「一人ひとりが洋服のデザイナーになる」、「自分の個性を生かしたものがたくさん作れるようになる」、「デザインができる人がお金持ちになる」、「人間自体に近いものをおもしろく作れるようになる」等々。いずれも十分に可能性を秘めたアイディアが並んだ。

セミナー中は高橋氏が持参してくれた3Dプリンタが出力を実演。数十分をかけて完成したのは、プラスチックのフィラメントを溶かして積層したかわいらしいロボット。フィギュアや小物が好きな人には、3Dプリンタはたまらなく魅力的なものではないだろうか。

高橋氏の「夢」は多くの人に「3Dプリンタの便利さを伝えること」だ。

「作るならまず自分が欲しい物を。自分が喜ぶものから始めるといいでしょうね」

講師紹介

高橋 祐人 (たかはし ひろと)
高橋 祐人 (たかはし ひろと)
株式会社内田洋行 広報室 担当部長
仮想空間や3DCG空間による教育分野の可能性を探求。3D Internet Education Summit を主催。YouTube Liveにて情報番組「UCHIDA TV」を発信中。現在は3Dプリンタのエヴァンジェリストとして企業や学校などで実機を持ち込みハンズオンを行なう。

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