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イベントレポート

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2015年10月1日(木)19:00~21:00

鏑木 毅(かぶらき つよし) / トレイルランナー

ストレスを放ちに森へ行こう
~新しい山の楽しみ方トレイルランニング~

競技人口も人気も急上昇のトレイルランニング

トレイルランニングとは「自然の中の登山道を走るスポーツ」。よくゴルフ場や公園の遊歩道のようなところを走るものだと勘違いされるが、フィールドはあくまでも自然の山。講師の鏑木毅氏がこのトレイルランニングと出会ったのは今から19年前。初めて出場したレースで優勝して以来、今日に至るまでトップランナーとして活躍しつづけている同氏に、今回は「トレイルランニングとは何ぞや」といった基礎からそれが持つ魅力について語っていただいた。
トレイルランニング発祥の地はアメリカ。1977年からカリフォルニアで行なわれるようになった『ウェスタンステイツ・エンデュランスラン』という大会がオリジナルと言われている。現在、世界を見渡すといちばん盛んなのはフランス。トレイルランニングが大人気のこの国では年間3300ものレースが開催されているという。日本でもここ数年で人気が急上昇。1年間に開催されるレースは約300。鏑木氏が勤めていた群馬県庁を退職してプロのトレイルランナーになった7年前は5万人だった競技人口も、今では約30万人に増えている。急激に増えた背景には昨今のランニングブームもあるが、もともと日本には1947年に始まった『富士登山競争』などの山岳レースの下地があったことも大きいという。
「山道を使うトレイルランニングはロードレースとは違って大会中でもコースをハイカーや地元の方々と共有しています。競技人口が増えれば、当然ルールやマナーの点でいろいろな問題が出てきます。トレイルランニングを文化として根ざすためにも、プロトレイルランナーである自分がちゃんと活動することが必要だと思っています」

登山やハイキングのように山を楽しんでほしい

「山の中を走る」と聞くと、一般の人間は「歩くことすら厳しいのに走るとはいったいどういうことなのか」と「頭の中が?マークでいっぱいになるはず」。実はこれには「からくり」があるという。トレイルランニングは「ランニング」とはいっても「実際は山を走っていない区間の方が長いし、登りパートなんかは歩いている」。走るのは「フラットで快適なところ」だけ。ウェアやシューズ、装備などの見た目はランナーでも、感覚的にはむしろハイカーに近い。
「もちろん、大会によってはアップダウンが激しくつづく厳しいコースもありますが、実はそんなにハードルは高くない。誰でもできるスポーツです」
初心者がレースに出るとして、重要になってくるのが「累積高低差」。これはコースの中に登りだけの高さを足した標高がどのくらいあるかというもの。30キロメートルのコースで言うなら、ビギナーにお勧めなのは「1500メートル、あるいは1000メートル以下」。レースによっては「30キロで2500メートル」というすごいものもある。どれだけハードなのか、単純に距離では計れないのがトレイルランニングの大きな特徴だ。
「走り方もフォームをかためるロードレースとは違い、木の根や岩や段差のある場所をいろんなムーブでかわしながら走る技術が必要です」
大事なのは「見方を変える」こと。ロードランニングの目線だと障害物にしか見えないものをうまくかわして走ることがトレイルランニングの楽しみ。「コースの変化を遊び心を持って楽しむこと」が長つづきのコツだ。あまりタイムや順位にこだわってロードレースと同じメンタリティーで入っていくと「山の修行」に陥ってしまう。それよりも「疲れたら休んだり歩いたり」、「いい景色に出会ったら写真を撮る」といった登山やハイキングのようなメンタリティーで臨んだ方がいい。

美しい山を走るトレイルランニングは「癒しのスポーツ」

トレイルランニングの最大の魅力は、やはり自然の山の中に身を置くこと。これまで世界30ヶ国の山々を走ってきたという鏑木氏だが、最近はあらためて日本の山の素晴らしさを感じているという。
「日本の山は四季がはっきりしていて自然がものすごく繊細です。北海道から九州までそれぞれの山域で植生が違うし、多様性という面から見ればこんな山は世界にありません。こういう山を走るトレイルランニングは〈癒しのスポーツ〉とも呼べます」
山の中には「ハイな気分にしてくれる山」もあれば、「哲学的思考に向いている山」や「気持ちを落ち着かせてくれる山」もある。たとえば視界が広く日本離れした景観のつづく西伊豆の山々は「気分を高揚させてくれる」し、森の深い北八ヶ岳の山は「すごく落ち込んだときに気分をよくしてくれる」。どの山に行くかはそのときの気分で決める。日本の森林面積は先進国の中では第3位。どんな大都会からでも1時間あれば山に行ける。そして、山の自然は精神的疲労を癒してくれる。
「山というと中高年のものというイメージですけれど、30代や40代の現役の人にももっと行ってほしい。スポーツであるトレイルランニングがそのきっかけになればいいですね」
プロランナーとしての鏑木氏の仕事のひとつは「大会をプロデュースする」こと。現在手がけている8つの大会のうち、ここでは2009年から地元の群馬で開催している『かんなマウンテンラン&ウォーク』と、滋賀県を舞台にした『FAIRY TRAIL びわ湖高島トレイルランニング in くつき』を紹介。神流町で行なわれているレースはちょうど鏑木氏がプロになるため県庁を退職する頃に企画した思い入れのあるレース。当時、地域振興を担当していた鏑木氏は過疎に悩む人口2000人の町を盛り上げるためにレースを企画。山村体験イベントや前夜祭、民泊など、町ぐるみで取り組んだ大会は「家族で行って楽しめる」催しとなり、多くの人々に神流を知ってもらうことができたという。後者の『FAIRY TRAIL』はあまり知られていない琵琶湖西岸の山々の魅力が堪能できるイベント。トレイル率97パーセントというコースは「鏑木毅が思うに全国でもっとも完成度の高いコース」だ。地面は「ふっかふかの足に優しいトレイル」。「妖精が出てくるかのような非常に美しい森」を走るレースは今年で2回目を迎える。
このセミナーの直後に47歳を迎える鏑木氏。「夢」は「50歳まで世界のトップクラスで走ること」だ。その先は「誰もしたことのない冒険的なチャレンジをしたい」という。
「トレイルランニングは仕事であると同時に趣味。いつまでもやっていきたいですね」

講師紹介

鏑木 毅(かぶらき つよし)
鏑木 毅(かぶらき つよし)
トレイルランナー
1968年群馬県生まれ。28歳の時に地元群馬で開催されたレースに出場したのがきっかけでトレイルランニングを始め、以後数々のレースで優勝。日本で、唯一の3冠トレイルランナー。2009年世界最高峰のトレイルランニングレース「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(通称UTMB)」にて3位など、世界でもトップクラスのトレイルランナー。

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