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2016年3月29日(火)19:00~21:00

塩野 秀樹(しおの ひでき) / Gallery Seek代表

絵画を買ってみよう! ~初めてでも安心、アート作品の求め方~

日本は、美術館の数、入場者数とも欧米諸国と比較して決して少なくなく、美術への関心の高い方が非常に多い国といえる。そういった背景があるにも関わらず、美術のマーケットは欧米と比べ小さく、自宅に絵を飾っている方を目にする機会は多くない。日本では、まだまだアートを身近に感じる環境が多いとは言い難い状況なのだ。
そこで、今回は、企画展ギャラリー「Gallery Seek」を運営されている塩野氏をお招きし、日本で絵を買う、飾るにはどうしたら良いのかという疑問にお答えいただきながら、画廊・ギャラリーとの付き合い方や作品を創るアーティストについてご紹介いただいた。

日本人は世界トップクラスの「美術好き」

今回の講師は、多数の若手作家を紹介している『Gallery Seek』の塩野秀樹氏。このセミナーでは画商という立場から、一般の人間が絵画などのアート作品を買いたい場合はどうすればいいのか、初心者向けにわかりやすく解説していただいた。

最初に知っておきたいのは、日本人は世界の中でも相当な「美術好き」だということ。2010年のデータでは、美術館数においては364か所でアメリカ、ドイツに次いで世界第3位。1日の入場者数においては実に「トップ5のうちの4つを占めています」。
「よく美術館に行っても混んでいて落ち着いて見られないといった声を聞きますが、実際、それをデータが示しています」

では、絵を売る画廊の数はどれほどあるかというと「東京都内だけでも500軒以上」。
が、これだけ美術館や画廊があって入場者数も多いというのに、なぜか「家に絵を飾っている家庭」となると少ないのが日本でもある。
「僕たち画商の間でもなぜ家庭に美術が普及しないのか、というのがよく話題になります」
理由の第一は情報不足。そこでここではまず絵の売り手である画商について学んでみた。

画商の仕事で最大のものは、「作家さんから絵をもらってギャラリ―(画廊)で展示すること」だ。そうした「現在生きている作家」の絵を展示して売る場を業界では「プライマリー・ギャラリ―」と呼ぶ。塩野氏の運営している『Gallery Seek』はこのプライマリー・ギャラリ―だ。
「プライマリー・ギャラリ―では作家さんと画商はアイドルとマネージャーの関係。一対一で密に仕事をして、お客さまと一緒にその作家さんを盛り上げていくのが画商の仕事です」
画商にしてみれば、「この作家さんはぜひ応援したい」という作家を見つけることは「仕事の醍醐味」だという。

これに対し、お客さまから買った絵やすでに他界している作家の絵を再発掘して売るのが「セカンダリー・ギャラリ―」。没した作家の中にはこのセカンダリー・ギャラリ―でふたたび作品が市場に出回り、再評価されるというケースもあるという。
「プライマリーとセカンダリー、この2つがミックスして成長していかないと日本のギャラリ―に未来はありません」

最初に絵画を買うなら百貨店の美術画廊がおすすめ

では、絵はどこで買えばいいのか。
いちばん簡単なのは画廊に足を運ぶことだ。都内で画廊が集中しているのは銀座、京橋、日本橋界隈。このエリアでは絶えず企画展やグループ展が開催されている。どこでどんな展示をしているかは、画廊のホームページなどで確認できる。

もっと早道は美術雑誌を開くこと。『アートコレクターズ』や『月刊美術』といった雑誌には注目の人気作家が紹介されている。雑誌で気に入った作家を見つけたら、その作家を取扱っている画廊をチェックして訪ねてみるといいだろう。

ただ、画廊というと慣れていない人には「入りづらい」、「入ったら買わされそう」というイメージが強いのも事実。また画廊の多くは個人経営ということもあって、土日祝日が休みで平日も夕方の早い時間には閉まってしまう。これには画商である塩野氏自身も「不親切だなと思っている」という。

そういう意味で初心者におすすめなのは「百貨店の美術画廊」だ。
「百貨店なら休日もやっているし、買物ついでにふらっと見ていただくことができます。展示も毎週のように変わります」
もうひとつのメリットは「百貨店の展示は作家にとってハードルが高い」こと。通常、百貨店で展示される作品には「画商」と「百貨店」という「2つのフィルター」がかかっている。それだけに一定レベル以上の作家の作品でないと展示されることはない。
「百貨店で展示されるのは、人気作家や将来を期待されている作家の作品ばかり。最初に作品を買うなら百貨店はおすすめです」

もしもたくさんの作品を一度に見たいと思ったら、アートフェアに足を運ぶこと。これは複数の画廊が集まってプロデュースしたい作家の作品を展示する見本市のようなもの。来場者も多いので初心者でも気兼ねなく見てまわることができる。たとえば表参道で開催されている『ジ・アートフェア+プリュスーウルトラ』や汐留のパークホテル東京が会場の『Art in PARK HOTEL』。こうしたアートフェアはなんといってもこの「気軽さ」といったところがメリット。画商や作家ともフランクに言葉を交わすことができるはずだ。
「ここで興味のある作家さんを見つけたら、次は頑張って画廊に足を運んでほしいですね。画廊なら画商と長い時間話すことができますし、仲良くなればいろいろな案内もしてもらえるようになります」

絵の値段は「号単価」で決まる

セミナー後半は参加者が記入したアンケートに答える形で進行。やはり気になるのは「絵の値段」だ。
「絵画の値段はサイズ(号)で決まります。基準となるのは〈号単価〉。1号5万円の作家さんなら6号の作品で30万円となります」
この「号単価」は「乱暴な話をすれば作家さんが勝手に決めることができる」。もっとも、たいていは「売れるように画商と相談して決める」。

購入時に確認しておきたいのは、額縁や送料込みの値段かどうか。普通は込みの場合が多いが、画廊によっては別料金になっていることもあるので注意が必要だ。ディスカウントは「ご相談次第」。どうしても欲しい作品があるけれど予算が少し足りない。そうした場合などは現金で払うことを前提に相談してみるのもひとつの方法だ。もちろん、ローンを利用するという手も有りだ。

問題は「絵を飾る場所」。これも特にかまえることはない。家の中に空いている場所があればそこに飾ればいい。たった1枚でも絵が加わるだけで、部屋の雰囲気が変わるはずだ。大きな作品の飾り付けなどは、頼めば画廊で配送時にしてくれる場合もある。

画商の仕事のいい点は「ひとつ作品が売れたら、お客さまと作家さん、2人の人に喜んでいただけるところです」と塩野氏。
「夢」は「一般の家庭にどんどん絵が普及していく、そんな世の中になること」だ。
「絵は消耗品ではないので、1部屋1点で3LDKの家なら4点。生涯にそれくらいでいいから買っていただけたら嬉しいですね」

講師紹介

塩野 秀樹(しおの ひでき)
塩野 秀樹(しおの ひでき)
Gallery Seek代表
1985年東京都生まれ、私立麻布高校卒業、東京理科大学理工学部数学科卒業。大学卒業後、1972年創業、株式会社正光画廊に入社。2009年にプライマリー部門「Gallery Seek」を設立。2012年に中央区京橋に専門のギャラリースペースを開廊。以後、画廊、百貨店、アートフェアなどで年間約40の企画展を開催。2015年は海外のアートフェアに初参加、12月に「the art fair + ultra」でベストセールス賞受賞。2016年4月にシンガポールのアートフェアに初参加予定。

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