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2012 Jul.18
No Place Like Home by 東京R不動産 Vol.2

“湘南暮らし”が教えてくれたこと

一風変わった物件を集めた「不動産のセレクトショップ」として人気上昇中の東京R不動産。新しい時代の不動産メディアを立ち上げたメンバーが語るこれからの「住み方」とは。2回目となる今回は、稲村ケ崎R不動産の藤井健之氏をお招きして、湘南暮らしのメリット、理想の家を建てるための「必然性」について話し合いました。

語り手
林 厚見(東京R不動産ディレクター)
藤井 健之(稲村ケ崎R不動産ディレクター)
聞き手
長崎 義紹(パラグラフ代表)
No Place Like Home by 東京R不動産 Vol.2 “湘南暮らし”が教えてくれたこと

「気付いた」人は湘南に暮らす

稲村ケ崎R不動産ディレクター 藤井健之氏
稲村ケ崎R不動産ディレクター 藤井健之氏

長崎藤井さんはデザイン畑で活躍されたり上場企業の社長を務めたりと、仕事上のキャリアも多彩ですが、引っ越し歴もすごいと聞いています。

藤井学生時代から数えて25回。今48歳だから、1年に1回近い割合ですね。鎌倉に移住してからは6回。動機は家族構成が変わったり、仕事の内容が変わったりといろいろです。

考え方が変わる、というのも動機の1つじゃないですか。

藤井東京から鎌倉に移った時はそうです。いいことに気付いた、といった感じでした。

実は僕も鎌倉に実家があるのですが、鎌倉には海や山があり、物件も都内に比べると安い。それでいて都心に通える距離にある。そういう素晴らしい環境があることを伝えるという意図もあって不動産業者になられたわけですね。

稲村ケ崎R不動産オフィスの様子
稲村ケ崎R不動産オフィスの様子

藤井そうですね。鎌倉市は人口17万人、そのうち3万5,000人が東京に通勤しています。品川や東京まで1時間くらいの距離ですから、ハードルは全然高くない。賃料は同じで、スペースは3割増。住まない手はないでしょう(笑)。

人それぞれの利便性はありますよね。僕は距離と時間の利便性を優先して、今は目黒に住んでいますが、その点、藤井さんはどうなのですか。

藤井鎌倉に移住した頃は、会社が高輪にあったんです。男って会社にいる時は会社の顔で、家に帰ると夫や父親の顔になりますよね。なかなか自分の時間というものが持てない。そういう意味では、電車の中にいる時間というのは素の自分でいられる貴重な時間でしたね。

長崎最近は、例えば軽井沢あたりから新幹線で東京に通っている人が少なくない。移動中、みんな何をやっているかというと、パソコンで会議の資料を作ったり、日経新聞を読んでいたりするんです。出勤直前までダラダラ寝ているよりも、ずっと時間を有効に使っていますよね。夜も遅くまで残業したり飲んだりしないで、パッと切り上げて帰れますし。

家づくりには「必然性」が不可欠

東京R不動産ディレクター 林厚見氏
東京R不動産ディレクター 林厚見氏

不動産を仕事にしていると、いろいろな人や家を見ることになりますよね。

藤井湘南は、いろいろな人が混在していておもしろいですよ。サーフィン命の人とか、すごくカルチャーに敏感な人とか。ただ、人の幸せってなんだろうってわからなくなってくることも多いんです。無理矢理つくったような建て売りの4LDKに住んでいる家族がとても幸せそうだったり、誰もが羨むような格好いい家を建てた夫婦がすぐ離婚しちゃったり。

長崎人生と家の関わり合いって不可解ですね(笑)。

藤井おっしゃる通りですね。ただ言えることは、家を建てるには必然性がないといけないということです。僕はこれまでに家を2軒建てたけど、自分では失敗したと思っているんですよ。

長崎どういう意味での失敗ですか。必然性がない、という意味で?

藤井なんというか……こんな空間は必要ない、という家でした。お客さんでも多いんです。皆さん最初に予算ありきで、それに応じて家の広さや間取りも決まるのですが、家族構成や仕事の内容を考えると必要のないものをつくってしまったりするんです。リビングは広く、天井は高く、そういう空間を手に入れたいという、つまりイメージ先行なんですね。予算とイメージだけで、肝心の「必然性」がない。

「モノ」への興味なんですね。でも、実際にはそれすら持っている人は少なくて、普通は「俺も何歳になったから、そろそろ人並みに家を」というステータスセッティングでしかない。

藤井この間、お客さんですごく凝ったガレージ付きの家がほしいという人がいたんです。細部までイメージが徹底していて他人にはわからない世界にまで突入している。話をしていて強く思いましたね。「あ、この人は家を建てるべきだ」って。なぜなら、このお客さんのニーズを満たすものはこの世にないからです。

住宅ローンが夫婦の連帯感を生む

藤井健之氏 林厚見氏

長崎Lichtpuntjeって「DRAW MY DREAM」がタイトルなんです。夢をしっかりと「draw」、描ければ、家を建ててもいいんじゃないかと思います。藤井さんは、もし次に家を建てるとしたらどんな家にしたいですか。

藤井妻が染織家なんです。だから、彼女が仕事をしやすい家を建てたいと考えています。そうなると具体的なイメージが湧いてくる。機(はた)を織る部屋というのは、過度に光が入ってくると駄目なので採光はほどほどにするとか、大きな寸胴鍋を使うのでガスは火力のあるものをとか、排水口や洗い場は近くに設置しようとか。染織家にとって居心地のいい空間ですね。僕自身は、趣味というと山登りとサーフィンくらいしかないので、道具を置ける納戸があればそれでいい。

大切な人のために家を建てる。めちゃめちゃラブオリエンテッドな話ですね。

長崎実際に家を建てるときは女性の視点も重要ですよ。

藤井内見の時なんかに意見が割れて喧嘩になるご夫婦がけっこういます。旦那さんは海が目の前の部屋がほしい、でも奥さんは津波が怖いからイヤだとか。

家って、ヘタをすると男女間の関係をこわす原因になり得ますからね。

藤井一方で、がっつりローンを組んじゃうと連帯感が生まれたりもする。しっかり頑張ろうね、みたいに。

長崎ローンは夫婦の絆を深めるのかもしれませんね。それにしても、藤井さんのお考えは、家を建てるための「必然性」とか「理」といったものをすごく重視した究極のところにありますね。大切な関係にある人の夢を叶えることが自分の幸せである、と。ある意味完璧だと思います。

藤井そんなに美しい話じゃなくて、自分が中途半端な人間だから、妻の夢に乗っているだけなのかもしれません(笑)。不動産屋としては自戒を込めて、これから家を建てたいという人には、まず自分の仕事や趣味、ライフワーク的なものをしっかり考えてから行動に移すようにと伝えていきたいです。

Information1

稲村ケ崎R不動産

鎌倉を中心とした湘南エリアにある、希少性の高い物件を紹介するサイト。運営は、藤井氏が代表を務める稲村ケ崎三丁目不動産株式会社。

稲村ケ崎R不動産

公式サイト

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文 中野渡淳一
撮影 インフォバーン

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