Lichtpuntje

SURUGA Lichtpuntje. Bring your dream to reality. Draw my dream.

特集

特集TOP

2012 Oct.31
No Place Like Home by 東京R不動産 Vol.4

家具をベースに“豊かな人生”をつくる

一風変わった物件を集めた「不動産のセレクトショップ」として人気上昇中の東京R不動産。新しい時代の不動産メディアを立ち上げたメンバーが語るこれからの「住み方」とは。4回目のゲストは、家具を中心にLife=生活を彩るさまざまな事業を展開している、株式会社イデーの川渕恵理子さん。豊かな暮らしを実現するためのイデーの取り組みについてお伺いしました。

聞き手
高野 裕太(スルガ銀行Lichtpuntjeスタッフ)
林 厚見(東京R不動産ディレクター)
長崎 義紹(パラグラフ代表)
語り手
川渕 恵理子(株式会社イデー常務取締役)
家具をベースに“豊かな人生”をつくる

暮らしを愛しんでほしい

株式会社イデー常務取締役 川渕恵理子さん
株式会社イデー常務取締役 川渕恵理子さん

長崎イデーが南青山に初めてショップをオープンしたのが1985年でしたよね。川渕さんはいつ入社されたのですか?

川渕私は1994年に新卒で入社しました。その翌年の11月に、同じ青山にショップを新築移転して、大きなお店ができました。ちょうど新宿に『ザ・コンランショップ』ができたころですね。その当時はインテリア業界が大きく変わりはじめたころで、日本にそれまでの「高級家具屋さん」とは違う、大規模な「ライフスタイルショップ」というものが誕生したんです。

それまでも名作家具の世界というのはありましたが、イデーはライフスタイル全般を提案するという点で新しかったんですね。

川渕イデーの原点は、ファウンダーの黒崎輝男の若いころの海外体験にあるんです。ヨーロッパを旅してみると、日本よりGDPが低い国でも人々が豊かに暮らしています。それを見て、これからは日本でも「暮らし」そのものを豊かにしていくことが必要で、それを世の中に発信していくといいのではないかと思い至ったというわけです。そのベースになったのが家具で、そこからカフェや雑貨といったものに業態が広がっていきました。現在、黒崎は経営からは離れましたが、「暮らしに美意識を持つこと。それが人生を豊かにしてくれる」といったメッセージは、今日に至るまで一貫しています。

長崎日本人は表向きのファッションにはお金を使いますが、内側の暮らしにはあまり使わずにきました。それがイデーの登場で、豊かさのベクトルが変化し、時が経つうちにその流れの幹がだんだん太くなってきたおかげで、不動産業界にも東京R不動産のような会社が生まれたんじゃないでしょうかね。

もちろん、その間にはデザイナーズものがもてはやされたりとか、いろいろなブームがありました。イデーにも、流行というのは多少は影響していると思います。最近の傾向としてはどうですか?

川渕個人的にはテイストが少し小ぎれいになりすぎたと感じていますので、少し違う要素を入れていきたいと考えています。商売だけを考えたら、自分たちのオリジナルブランドを買っていただくのが効率はいいのですが、イデーからの提案としてはすべて同じブランドの新品でそろえるのではなく、もとから家にある古いものや中古で手に入れた家具、あるいは自分で作ったものなどを組み合わせて、自分なりの暮らしをつくっていただけたらと思っています。

暮らしづくりのための「エデュケーション」の必要性

東京R不動産ディレクター 林厚見氏
東京R不動産ディレクター 林厚見氏

自分なりの暮らしをつくるという点では、中古住宅のリノベーションなどにもそれに近い感覚がありますね。

川渕そういえばリノベーションという言葉も最近になってだいぶ定着してきましたね。

高野その辺は東京R不動産の影響もあるでしょうね。イデーのお客さまにはどういった家にお住まいの方が多いのですか?

川渕都市部で展開しているということもあって、やはりマンション暮らしの方が多いです。商品も都市部のマンション暮らしを意識して、あまり大きすぎないものをそろえています。

高野その辺が、イデーが多くの方に受け入れられた理由の1つなのでしょうね。

川渕たしかに、昔はおしゃれな家具というと大きな輸入家具しかありませんでしたから。イデーの良かった点は、デザインを追求しながら、一方でスケール感は日本の住居に合うものにしたというところなのかもしれません。

そういった工夫も含めて、イデーは都市生活者にとって暮らし方の「先生」でした。

川渕ただ、うちは「スタイルがないのがスタイルです」みたいなことをずっと言ってきたんですよ。だから「ここにあるものと同じものをそのままセットでください」と言われますと、「嬉しいけど、嬉しくない」みたいな複雑な感覚があるんですね。できたらお店の中を歩くことでヒントを得て、そこから自分なりの暮らしを見つけていただきたいんです。ただ、それが最初からできる方ばかりではないというのも現実なんです。「エデュケーション」って言うと上から目線のようで抵抗がありますが、そういうものも必要なのかなと最近は感じています。

人に見てもらうことで意識が変わる

林さん 川淵さん インタビューの様子

長崎お客さまに対する一種の啓蒙ですよね。考えてみれば、洋服などに比べると家具や家というのは単純に購買の機会が少なくて、買い物の経験値が低いわけです。だから、いきなり自分なりのものを見つけようとするのは難しいのかもしれません。

日本の場合は特にそうかもしれないですね。ヨーロッパに行くと、昔から人々の間に受け継がれてきた美意識のコードみたいなものがあるじゃないですか。だからちょっとしたビストロに入っても、すごくおしゃれでセンスが良かったりします。日本はその辺の価値観が近代で変わってしまい、その後も流行が目まぐるしく変化してきました。こうなるともう、逆にアレもあってコレもあって、ぐちゃぐちゃだけどおもしろいみたいなところを追求したほうがいいのかもしれないですね。

高野そういう面で、イデーでは何か試みをされているのですか?

川渕ワークショップ形式のセミナーを開催したり、いろいろな方のお宅を訪問してその暮らしぶりを紹介するといったWebマガジンを立ち上げたりしています。これがけっこう好評なんですよ。その他にも、お客さまが自分の家でイデーの商品をどう使っているかを写真に撮って投稿できるWebサイトを設けたりもしています。写真を撮っていると「ここにグリーンがほしいな」とか、気づきがあったりするんですね。はじめてみてわかったのですが、皆さん身近な人たちに自分がどんな生活をしているのかを知ってもらいたいというモチベーションがあるみたいですね。

高野人に見せると意識が変わる。見せるなら、やっぱり素敵な暮らしのほうがいいですよね。

川渕そのお手伝いをしていくのが、わたしたちの使命だと思っています。ある調査によると、日本は住宅を建てたあとにその居住空間にかけるお金が、先進国中で断トツの最下位だということです。家は新築なのに、家具や生活雑貨はたとえ部屋に合わなかったとしても前の家から持ってきたもので済ませてしまう。そこには「ものを捨てない」という日本人の文化もあるのかもしれませんが、一方でちょっと残念な気もします。

高野資金の問題もあるのでしょう。銀行にもできることがあるはずなので考えていきたいです。

川渕心強いお言葉ですね。ぜひお願いします。

Information1

株式会社イデー

オリジナル家具を中心に、国内外からセレクトした雑貨、デザイングッズ、書籍、グリーンなど、日常生活をより魅力的なものにするためのさまざまなアイテムを提供しているライフスタイルカンパニー。直営店を自由ヶ丘、二子玉川、東京ミッドタウンなど都内に展開、ほかにも全国にパートナーショップがある。本文中に登場したウェブマガジン「LIFE CYCLING」にも注目!

IDEE 公式サイト

公式サイト

ウェブマガジン「LIFE CYCLING」

ウェブマガジン「LIFE CYCLING」

Information2

東京R不動産

「眺望GOOD」「レトロな味わい」「水辺・緑」といった、物件の“個性”から不動産を捉え、雑誌のように紹介する“不動産のセレクトショップ”サイト。ユニークな物件たちを楽しい文章で紹介していく。ページビューは月間300万を誇る。

real tokyo estate 東京R不動産

公式サイト

文 中野渡淳一
撮影 インフォバーン

масло aral 10w40

liquimoly

https://ecostyle.kz/katalog/gazovye-kotly/nastennye/