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2017 Oct.17
SURUGA Cycle Journal Vol.12

日本が誇る老舗サイクルウェアメーカー
パールイズミ
多くのサイクリストに愛されるその製品作りとは

日本が誇る老舗サイクルウェアメーカー パールイズミ 多くのサイクリストに愛されるその製品作りとは

創業は1950年。1964年からはサイクルウェアの生産を開始。1968年のメキシコオリンピックでは日本ナショナルチームにウェアを供給。その後もオリンピックやツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアなど、世界のトップレースで活躍する選手たちをサポートしてきたパールイズミ。世界で評価され続けるその理由とは何なのか。ここでは先日都内で開かれた2018年春夏モデル展示会で発表された最新のウェアを見ながら、パールイズミならではの製品開発についてお聞きしました。

新製品の開発は「ユーザーからのフィードバック」で

開発中の製品を着て出勤する社員開発中の製品を着て出勤する社員
開発中の製品を着て出勤する社員

古くは自転車のライディングフォームを解析した立体裁断技術「エアロカット」や人工皮革「アマーラ⁠®」を採用した緩衝パッド「Aパッド」などを開発、2000年代に入ってからもグローブの超立体構造コンセプト「トライディーシステム⁠®」、いかなる乗車姿勢にも対応するハイエンドパッドの「3D-ネオプラス」、ビブとボトムスが簡単に切り離せてスムーズな着脱を可能とした「クイックビブ」などを発表、常に先端技術でサイクルウェア業界をリードしてきたパールイズミ。同社専務取締役の清水秀和さんと生産部デザイン課の佐藤充さんによれば、ウェア開発の基本は「ユーザーからのフィードバック」にあるといいます。

専務取締役清水さん(右)、生産部デザイン課佐藤さん(左)
専務取締役清水さん(右)、生産部デザイン課佐藤さん(左)

「パールイズミの強みは、社員が同時にユーザーであること。企画も営業の人間もパタンナーも、性別問わずロードバイクに乗っていたり、トライアスロンをやっていたりするんです。だから製品開発においても社員がテスターになる。デザインができて生地も決まったところで、手縫いで作ったばかりのものを社員が着て、実際に自転車に乗って試したりします。後日、こうだったよ、ああだったよ、と社内でディスカッションをします。これが製品開発の基本です」

女性向けのジャージも種類が豊富女性向けのジャージも種類が豊富
女性向けのジャージも種類が豊富

もちろん、アメリカやヨーロッパのメーカーが行なっているように、パールイズミでも風洞実験などによるデータや、そこから導き出される数値も「判断基準」とはしているとのこと。

「でも、数値に従って作ったものの、着てみると、あれっと思うようなことがけっこう多いんですね。やはり自分たちで着てみて着心地がいいかどうか、最終的にはそこを着地点としています。サポートしている選手からの意見もいただいています」

ニューモデルについて、もうひとつ大切にしているのは「ユーザーからの要望」。今回の展示会の目玉である新シリーズの「イグナイトシリーズ」はユーザーの要望にお応えして「シルエットと着心地に重点を置いている」といいます。

「最近、ユーザーさんからよく聞くのは、シックでシャープなウェアがほしい、という声。そこで黒を基調に幾何学模様のプリントを入れて、心の内側から湧き上がってくる興奮、レーシングスピリットのようなものを表現しています」

イグナイトシリーズイグナイトシリーズ
イグナイトシリーズ

展示された製品は、言葉どおりシャープな印象。これも「ぴったりしたウェアを着たい」というユーザーの声が反映されているとのことです。

「ぴったりしたウェアがほしいというのは最近の流れ。ユーザーさんのなかには通常のレギュラーサイズより2サイズくらい下げたものを着ている方もいます。ただ、それだとどうしても着心地が悪くなってしまいます。そこでイグナイトシリーズでは、ぴたっとはしているけれど締め付け感がない、という着心地を目標としました」

パールイズミならではの素材開発力

空気抵抗を軽減する画期的素材「スピードセンサー⁠®」
空気抵抗を軽減する画期的素材「スピードセンサー⁠®」

いかに着心地のいいウェアを作るか。ここで大切となってくるのが素材です。清水さんも佐藤さんも「素材開発は、1950年の創業以来、パールイズミがもっとも重要視しているところです」と口を揃えます。

「素材に関しては合繊メーカーさんとタッグを組んで開発しています。ストレッチ感や機能など、こちらから要望を出して試作してもらいます。だいたい1回では決まらなくて、10回くらい試作してもらってひとつの形になるといった感じですね」

サイクルウェアが普通のスポーツウェアと違うのは、発汗量と着用している時間の長さ。

「自転車というスポーツは、野球やサッカーなどとは趣向が違う。朝、自転車に乗って家を出たら、夜まで帰って来ない。一日中、ウェアを着ている事もあります。時間単位で見たらランニングの方が汗をかくかもしれませんが、自転車の場合は一日中汗をかいているわけです。だからウェアに使う素材はなるべく汗を処理できるものでなくてはなりません」

その汗も、昼と夜、夏と冬とでは量が違う。そこで同じウェアでも気温によって着心地がどう変化するか、試作品ができたときはそこも考慮してテストします。

「社屋の一階には温度計が設置してあって、今日は会社に着いたときに何度だった、着心地はこんな感じだった、この気温だと少し寒かった、といった集計をとるんです。それが素材開発にも反映されていきます。現在は当たり前となったことですが、弊社では何十年も前からこうしたことを積み重ねてきました。素材に関しては、かなり昔から細かくやっていると自負しています」

人工皮革「アマーラ⁠®」
人工皮革「アマーラ⁠®」

ウェア本体とともに、力を注いできたのがパッド開発。パールイズミのパットというと、やはり思い浮かぶのは人工皮革のアマーラ⁠®を使用した緩衝パッドの「Aパッド」です。「Aパッド」が開発されたのは1983年。当時の緩衝パッドは天然の鹿革を素材とするのが主流でしたが、鹿革には「洗うとかたくなる」という欠点があったといいます。

「そこで、鹿革に代わる素材はないかとさがしていたところ、たまたまテレビでレインコートの宣伝を見たんです。そのレインコートに使われていたのが『アマーラ⁠®』でした。『アマーラ⁠®』の特長は洗ってもかたくならないところです。これは使えるぞ、ということで、さっそくパッドに採用してみました。人工皮革のパッドというのは当時としては世界初でした」

ほかにも現在では世界標準となった「グローブの汗ふき用パイル」や、吸汗、拡散、速乾機能に優れた素材である「フィールドセンサー⁠®」、空気抵抗を軽減する画期的素材である「スピードセンサー⁠®」など、パールイズミには「世界初」の試みがいくつもあります。それを支えてきたのが同社ならではの開発力。素材の開発は常に進めているといいます。他社の場合は専門メーカーに外注することが多いパッドも、パールイズミでは自社製造。ひとたび開発を始めると製品化までは3、4年はかかるのが普通とのこと。日々改良し、吟味したものだけが市場へのデビューを許されるのです。

その一方で、忘れずに大事にしているのはユーザーの目線。

「お客さまからは、パールイズミには耐久性がある、という評価をいただいています。ぴったりしたものよりもワイドサイズがほしいという方もいる。そういった目線も大切にしなければなりません。そこを忘れて、今のトレンドはこれだから、とこれまで支持してくださったお客さまを置き去りにして新素材に飛びつくようなことがあってはならないと考えています」

トライアスロンウェアも新開発

「AIR TRISUITS」「AIR TRISUITS」
「AIR TRISUITS」

今年のパールイズミの話題のひとつはトライアスロンウェア。8月にリリースしたトライアスロンウェアには、はやくも問合せが殺到しているといいます。「社内にはトライアスロンをやっている人間が何人かいます。そこで、こんなものを作りたい、とみんなで集まって生まれたのがオーダー制のトライアスロンウェアである『AIR TRISUITS』です。パタンナーはトライアスリートでもある女性社員が担当しています。どういうものがほしいのか意思疎通ができていたので、割と短い期間でいいものがリリースできました」

パールイズミのトライアスロンチーム「Team PI」のみなさん
パールイズミのトライアスロンチーム「Team PI」のみなさん

サイクルウェアだけでなく、トライアスロンウェアにおいても強みは「日本人の体型を知り尽くしている」点。

「海外ブランドでもアジアンフィットを謳っているところはありますが、身長による乗車姿勢や、胸の厚さやウエストの細さなど、日本人には日本人に合うパターンがあります。お客さまにはそういう日本人の体型にフィットした製品に仕上がっているかどうかを見ていただければと思います」

一般ユーザーを対象としながら、他方ではトップアスリートをサポート。最前線で戦う選手たちからは、どんなフィードバックがあるのでしょうか。

「細かく言うと、いちばん注文が多いのは縫い目ですね。選手は縫い目の位置とか薄さとか、そういう部分が気になるようです。あとはバタつきやシワ。ペダリングで足をあげたらシワができた、これを何とかしてほしいとか。こういう声をパターンに落とし込んで改良を加えていくといった感じです。こうしたやりとりがとくに多くなるのがオリンピックイヤーです。こうしましょう、ああしましょう、と頻繁にやりとりをして、それが次の年の製品に反映されていきます」

海外メーカーの進出が目立つサイクルウェア業界。そのなかにあって、バリエーションの豊富さと信頼性では群を抜いているパールイズミ。今後は素材開発などの強みに加え、「デザイン感を強化していきたい」とのこと。イグナイトシリーズの斬新なデザインからは、その意気込みが伝わってきます。

「細かい機能の話をしたらいくらでも出てきますが、やっぱり大事にしているのは着心地ですね。あとはプライス。スポーツウェアというのは消耗品ですから、どうしても途中で買い替えることになるし、インナーやグローブは何種類かは持っておきたい。そういう点も考慮して、お客さまの手の届く範囲で商品を提供していきたいと思っています」

チームで参加した佐渡国際トライアスロン大会にて
チームで参加した佐渡国際トライアスロン大会にて

パールイズミでは休日には社員でロングライドやヒルクライム、トライアスロンなどを楽しんでいるとのこと。この先も「ユーザー目線」を第一に、優れた製品を世に送り出してくれることに間違いないでしょう。

Information 1

日本を代表する老舗サイクルウェアメーカー。1964年以来、半世紀以上にわたってサイクルウェア業界を牽引。メキシコオリンピックを皮切りに国内外のトップアスリートにウェアを提供。幅広いバリエーションで多くのサイクリストの支持を集めている。

Information 2

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